創業以来53年間、一度も赤字経営に陥ることなく経営が出来た理由は、下記の通りです。 行動の原理原則と実践し、今後も末永く継続していきます。
「一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが処世上の第一要件である」この言葉は渋沢栄一の名言であります。
この言葉を原点に経営者である私自身と会社及び社内を律する為、経営の心得13か条を45年前に作成しました。
その第1条に「楽しくなければ仕事じゃない、やりたいことを任す、失敗しても文句は言わぬ。責任は全て社長が取るから思いっきり楽しんで仕事をやってください」この考えを礎に社員を信じ、仕事を任せ、創業以来一期も赤字なしの経営で会社を発展させることが出来ました。
経営の心得の中核は第2条目の「棺桶に片足を突っ込みあとの片足を突っ込む寸前まで火の魂の様に生きる」であります。高校卒業後、昼間は商いの修行7年間、うち4年間は福大商学部夜間部で学び、25歳で故郷に戻り、家具産地大川で家具卸売業を単独起業。現在家具一筋に54年目を歩み続けております。
北は北海道紋別市の榎本家具店様から、南は台湾に近い石垣島の田城商会様まで、関東、関西を中心に全国津々浦々、お得意先様の数、3,500店を数えるまでに取引拡大をすることができました。業界誌において全国家具卸売業ランキング60社中第1位にランクされております。
業種においては株式会社関家具の中核を成すホールセーリング事業部をはじめ、スペースデザイン事業部、ユーロ事業部、クラッシュ事業部、木馬事業部など、多様な事業部門を展開しています。
これは、一つに絞り込むとリスクが集中するために、数多くの事業を手掛けて一つ二つの事業が危機に陥ってもトータルで支え合い、株式会社関家具は生き残り、成長するという「群れ経営」を実践してきたからであります。
10年前、時代の変化により衰退した婚礼家具メーカーを会社ごと社長、社員、全て買取り一枚板家具専門ブランド アトリエ木馬の工場に転換し、この分野では日本でダントツ一位の生産工場に生まれ変わっております。
そのアトリエ木馬の直営店を青山、新宿、五反田、吉祥寺のほか、横浜、名古屋、大阪など、全11店舗。クラッシュゲートは13店舗、関家具ショールームは2店舗、そしてシークレットストック、関家具大川本店を合わせ、計28店舗を運営中。
社員の数は今年も15名の新卒含めて合計540名、平均年齢32歳、将来性豊かな、優れた社員が豊富に育っております。
最後に企業統治については、偏った独裁は良くない。大いにトップに対して苦言、提言、対案をどしどし出して改善してくれる社員が必要です。積極性不足のイエスマンでは世の為、人の為、会社の為に役に立ちません。
我が社の「群れ経営」精神で広く確かに社員の意向をくみ上げ、慎重な調査分析の上、幹部が良く協議して70%の成功確率と判断した場合は不退転の決意でリスクを取りチャレンジする。成功確率100%まで待っていたら出遅れです。
現在、年商200億円弱ですが、今後10倍の2,000億円を目指します。